節度ある適度な飲酒をしましょう

お酒の飲み過ぎは、言うまでもなく健康を害します。ただ、「適度な」飲酒はオッケーとされているので、話は些か面倒です。この点では、問答無用でペケとなる喫煙の方が、理屈はシンプルです。

しかし、ご安心あれ。適度な飲酒の何たるかは「元気県ぐんま21」にバッチリ書いてあります。

元気県ぐんま21」は「健康日本21」の群馬県版です。カラー123ページの大作にもかかわらず、なんと無料です。群馬県のウェブサイトからダウンロードできます(https://www.pref.gunma.jp/contents/000252521.pdf)。これは読まなきゃもったいない。

アルコールに関しては、「第4章 施策と目標 5 生活習慣及び社会生活の改善 (4)飲酒」として、86ページから5ページに渡って記載されています。

まずは、節度ある適度な1日あたりのアルコール摂取量の目安。これはズバリ、純アルコールで男性40g未満、女性20g未満。男女で倍違います。まあ実は、ここまではいろんなところで言われていることです。「元気県ぐんま21」がスゴイのはここからです。

「うん、それは聞いたことあるよ。でも、純アルコール換算でン十gと言われてもピンとこないよ。だから、まいっか……」とならないように、「元気県ぐんま21」にはお酒の種類毎の目安が書いてある!これは実に素晴らしい。ただ、酒呑みにはちょっと厳しい。

ちなみに、ビール500mlで20g、日本酒1合で22g、ウィスキー/ブランデーのダブル60mlで20g、25度の焼酎1合で36g、ワイン120mlで12gとなるそうです。皆さん、大丈夫ですか?

さて「元気県ぐんま21」には、現状と目標が掲げられています。平成22年度の調査では、男性16.2%、女性7.1%が適度に飲酒できていない方だったそうです。これを平成34年度には、男性13.8%、女性6.0%にしようという目標が示されています。あれ?案外ハードル低いですね。

ちなみに、未成年の飲酒(平成22年全国調査で、高校3年生男子21.7%、女子19.9%)はゼロが目標です。大人はオトナには甘いのかなぁ。


「くらしと医療」2014年4月号


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