院内報一面紹介(抜粋)



木暮正美


木暮医院  スタッフの広場

小池麻衣子
 この間、庭でトンボを見かけました。まだまだ暑いと思っていても、もう季節はすっかり秋ですね。秋といえば、決まり文句の「〜の秋」。食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋など必ず一度は言いますよね。それだけ何をするのにもいい季節だということでしょうか。私はいつも、「食欲の秋」で、おいしい秋の味覚をついつい食べ過ぎて体重が増え・・・。なので今年は「読書の秋」にしようと思っています。買ったままで、手をつけていない本がたくさんあるので、秋の夜長を利用して、それを読もうと思っています。本ならいくら読んでも大丈夫ですよね。皆さんはどんな秋にしますか。

荒金好志子
 “実りの秋”です。梅雨に植えた小さな苗が、太陽のエネルギーをもらい緑々と生長し、そろそろ大きな粒をたわわに実らせ、黄金色に色づいてきました。収穫も間近ですね。また、秋は“果物の秋”ともいわれるように、いろいろな果物の収穫の時期でもありますね。しかし、最近では、ハウス栽培、海外からの輸入物や、品種改良が進み、季節に関係なくいろいろな種類の野菜や果物が手に入るようになりました。それと同時に、野菜や果物に季節があるということを知らない子供たちが最近増えてきているようです。ご自分のお子さんやお孫さんは、きちんと知っていますか。野菜や果物にも季節があるということを。この“実りの秋”という機会に教えてあげてはどうでしょうか。

青木こずえ
 いよいよ爽やかな秋ですね。秋になってもまだ夏の疲れが残っていて、体調のすぐれない人もきっと多いはずです。十分な休養と栄養をとり、ムリをせず疲れたら良く眠ることです。食欲の秋だからといって、暴飲暴食はやめましょう。

多胡雅江
 この夏は、特に暑い日が続きクーラーなどで体の冷えが気になる人も多いのでは?
温度差にうまく対応できなくなると、皮膚の血管が広がったまま、あるいは縮まったままになり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。そうなると筋肉の血行の変調、体温保持中枢の異常が起こり、手足腰の冷え、だるさ、頭痛、めまい、胃腸病とさまざまな症状が出てくるのです。このような夏ばてを解消するためには、水分や冷たい物を控え、体を温める食材を意識して食べ、栄養と睡眠を十分にとることです。空を見上げると、すっかり秋らしくなってきました。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋といわれるように、過ごしやすい季節です。体調を整え大いに秋を満喫してはいかがでしょう。

南雲道子
 最近少しずつ秋を感じるようになってきました。朝晩が涼しくなって寝苦しさを感じなくなってきました。秋の良いところは、空気がすんで、空が高くなり青い空に白い雲、夕方は夕焼けがとてもきれいに見えます。そして食べ物が、おいしい季節です。食べ過ぎに注意して、正しい食事と十分な睡眠をとって、夏ばてを解消しましょう。

八木亜里美
 最近、朝と晩に秋を感じられるようになりました。秋といえば、食欲の秋ですね。食欲は、健康のバロメーター、元気なときは何でもおいしく感じられるものですが、この時期、疲労感、食欲不振、肌のトラブル、冷え性などの症状が出てきたら、食事をもう一度見直してみましょう。いつもの食事に、ゴマ、梅、ニンニク、とうがらし、レモン、酢などをプラスひとさじするだけで、夏ばて解消に一役買います。皆さんも、どうぞお試しください。

食物繊維の有効性   荒金好志子
 皆さんこんにちは。今回は食物繊維についてお話ししましょう。食物繊維には、私たちの健康を守る上で、次のような5つの重要な役割を果たしています。

1、便の量を増やし、便通をよくする
 食物繊維には水分を吸収する保水性があります。消化されずに腸へ行き着く頃には、水分をたっぷり含んで量も増え、便を柔らかくして出しやすくします。また食物繊維が十分だと便が腸内にとどまる時間が短くなり、便の中の有害な物質が直腸から吸収されるのを防ぎます。

2、腸内の有害物質を排出する
 人間の腸の中には、食品添加物や食品中の成分から合成された発ガン性物質など、様々有害物質が存在します。水に溶けない食物繊維は、こうした有害物質の一部を吸着して、体外へ出す働きをします。また毒素を分解する腸内細菌の活動を刺激する作用もあります。特に注目されているのは大腸ガンの予防効果です。大腸ガンは食物繊維の摂取量の少ない欧米人に多く、日本人には少ない病気でした。ところが、日本人の食生活が欧米化し、食物繊維の摂取が減るにつれて、大腸ガンが増え増えてきたのです。この予防には、食物繊維の摂取が欠かせません。

3、血清コレステロールを減少させる。
 食物繊維には血液中のコレステロールを減少させ、動脈硬化や胆石症を予防する効果もあります。これは、コレステロールを原料とする胆汁酸や中性脂肪を吸着し、体外へ排出する作用によるもので、腸でコレステロールが再吸収されるのを防ぎます。

4、血糖値を下げる
 食物繊維を十分に摂ると、糖分が吸収されるのを防ぎ、血糖値の急上昇を抑えます。インシュリンの分泌が少なくてすむので、糖尿病の予防や治療にも効果があります。

5、肥満を防ぐ
 食物繊維は胃の中で膨らむので、満腹感が得られやすいという特徴があります。また、食物繊維は脂肪の吸収を抑える働きがあるため、肥満防止にも効果的です。
 
 このように、食物繊維には、様々な病気を防ぐ働きがあるのです。食物繊維の必要量は、男女問わず、1日20gです。この量を摂取するには、野菜こんにゃく、海草などを1日300g〜450g摂るように心がけましょう。


1999年 10月発行

(次号につづく)(前号を参照する)