健康って何でしょう?
前号は保険の変更があり、このために紙面がとられましたが、 今回は前々号の続きになります。健康について考えてみましょう。
健康とは満たされていることではないか、と前々号で書いてみましたが、いかがでしょうか?病気でなければ健康という二元論を離れた時、満たされることの多いほど、より健康を感じることができるのではないでしょうか。ただこの場合、何が満たされればよいのかが問題です。もちろん病気があれば、体も心も満たされませんから、これを治すことが必要です。我々は、そのために努力をしています。
断っておきますが、精神論ですべて片をつけようと言うのではありません。医学は未熟ながら、科学だと思っていますし、理論的に治療の出来る病気も多くあります。いま現在も、医学は進んでおり、特に遺伝子関連での進歩は目覚ましいものがあります。そう遠くはない将来、人の遺伝子は解明されるでしょう。それによって治療のできる病気も多くなることが期待できます。老化の問題にも手をつけ始めた人たちが少なくありません。しかし、医学の進歩を待たなければ健康な生活を手に入れられないかという事でもないと思います。
私どもの診療所は、比較的高齢の患者さんが多く、例えば腰痛などがある場合、「歳だから、仕方ないね」と自分に言い聞かせている方が多くいらっしゃいます。実際、年齢に伴う骨の変化であったりして、治療の難しい場合があるのですが、そこで諦めなければいけないと言うことは、逆に満たされていないと言うことですから、健康とはほど遠い状態でいるわけです。片や同じ「仕方ないね」と言う方、無理矢理自分に言い聞かせているのではない、「仕方ないね」の方もいらっしゃいます。一方では腰痛があっても自分は健康だと思える人と、この違いは何なのでしょうか?
どこか自分が満たされていることのある人は、後者になれるのではないのでしょうか。もちろん、痛みは主観的なもので、それを比較することは非常に困難なことです。同じ腰痛症の方でも、痛みの程度には差があって当然です。でも、軽い痛みだからより健康に近く、痛みが強いため健康から遠ざかるわけでもないと思います。
同じ腰痛症の方でも、腰痛のためにあれが出来ないという人と、腰痛はあるがこれは出来るという人とでは、健康に近づく道筋が違ってくるのではないでしょうか?
まだまだ続きそうです。ご意見歓迎します。診療の祈りにでも・・・。
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