番  台 





 世の男性たちのあこがれの職業上位に必ず?ランキングされるものの一つに番台があります。一度でいいから上がってみたい(見たい!?)と思っておられる方は少なからずいらっしゃるようで、自己紹介で銭湯をやっていますというと、8割方の方は羨ましがります。

 しかし現実というものは厳しいもので、最近では自家風呂の普及に伴い、銭湯に来てくださるお客様は、昔から銭湯で育ったので、家の風呂ではどうも入った気がしないと言ってくださるお年寄りばかり・・・・若い女性は少なくなりましたよ。

 と諭してみても、やはり番台に上がりたいという・・・・まぁ、時には2・3人で連れ立って銭湯巡りなどをしてくださる奇特な妙齢の女性もいらっしゃることですから、あながち期待はずれ(なにがでしょう?)とも言えないかもしれません。

 ただし、最近では若い女性でも入りやすいようにと、受付形式の番台を置く銭湯が増えています。もともと番台は、お客様の荷物の見張り番だったのですが、脱衣籠をロッカーに換えてしまえば見張りを置く必要も無いわけですからね。


番台から見た男湯(え?いらない?)番台から見た女湯(残念、営業時間外!)

PS;浅草湯はまだまだ脱衣籠+旧式番台です。しかし今では番台は物置と化し、実際に番台に上がることは無くなってしまいました。写真の中央縦長に白く見える部分が男湯と女湯の境のカーテンで、その前のイスに座って店番をしています。では女湯の荷物の見張り番は?というと、いらっしゃるお客様がほとんど常連ですのと、貴重品はお預かりするようにしているので心配ないと言ったところでしょうか?





こぼれ話その2
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