木暮医院院内報 2000年初夏号

『介護保険制度』について思うこと・・・

最近の身近な話題といえば、やはり介護保険でしょうか。
医療に携わる我々にもまだ今一つしっくりこないものがありますが、慣れてくればどうにかなって行くのでしょう。

 現在は、介護保険の認定作業がある程度進み、ケアプランの作成に移っている時期ですが、介護保険を受けられる皆さんは十分なプランが作成されているでしょうか。

 介護保険の認定やケアプランに不服のある方は、どんどん異議を伝えて行った方が良いと思います。遠慮なさる必要はありません。介護保険の主旨が、必要な介護を提供するためのものなのですから、へんに妥協する必要は全くありません。

 どうも我々日本人は、奥ゆかしさを大事にするあまり、権利を主張することに抵抗を感じるところがありますが、義務を果たしている以上、権利を主張することに何の遠慮も要らないはずです。

 また、せっかく介護保険の認定を受けていながら、受けられるサービスに対しても遠慮がちな傾向がみられます。制度として出来たものなのですから、そのなかで最大のサービスの提供を受けるべきだと思います。

 ただ、制度の実施は地方に任されており、地域による差も心配されています。
 国で法律を決めておいて、その実施に関しては地方に任せるというのも、どうかと思いますが、最終的な責任は国にあるので、その辺も遠慮は無用でしょう。いずれにせよ、折角できた制度です。大いに上手く利用するに越したことはありません。

 分からないことや疑問な点がありましたら、遠慮なく相談してください。
可能な限り、お答えいたします。
院長 木暮正美
2000 Early Summer

2000年 5月発行


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